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化学「色の変化で酸化還元を見る」
【日時・場所】
〇日時;2013年11月23日(日)13:00〜16:00〇場所;千葉大学教育学部棟(西千葉キャンパス)
〇講師;林英子
【プログラム内容】
青インクの顔料であるプルシアンブルーは、酸化状態と還元状態で色が大きく変わります。この色の変化を、酸化状態と還元状態の識別に利用します。茶色の溶液から、プルシアンブルーを電気分解で析出させたり、試薬で還元して析出させたりして、酸化還元反応を電子のやりとりとして実感します。【講座の様子】
今回の講座の受講生6名は全員が中学生で、中3が2名、中2が3名、中1が1名でした。原子やイオン、中学校で学ぶ銅の酸化と還元についてや、プルシアンブルーについての説明を聞いた後、ティーチングアシスタント1名の補助を受けながら、一人ずつ自分のペースで実験を行いました。受講生の多くは、ビーカーからメスシリンダーに直接液体を移しとることが初めてだったようで、実験前半の4種類の溶液調製から苦労していました。だんだんと溶液を移す操作にも慣れてきて、溶液の混合実験では、溶液の組み合わせで、茶色の溶液になったり、青色になったり、さらに試薬を加えるとその色が変化したりと、反応による色の変化を興味深く観察しました。実験後半では電気回路を自分たちで組み立て、ガラス電極上にプルシアンブルーを析出させ、この電極2枚を組み合わせてミニ充電池をつくり、電子メロディーを鳴らしました。中学生が酸化還元を考察することは難しかったようですが、それぞれのレベルに応じて反応を楽しみました。
【受講生の感想】
◇少し難しかったけれども、知ったことがいろいろあったので良かったです。◇とてもわかりやすく、おもしろかったです。どこまで寒天のじゅうでんがもつのかということが知りたいです。
◇色の変化がたくさんあって面白かった。
※感想の「寒天のじゅうでん」とは、ミニ充電池を作った際に、電極と電極の間に塩化カリウムを含む寒天を挟んで作ったため、そのミニ充電池を「寒天の充電」と表現しているようです。
中学生の感想を原文のまま載せているいるため、本人たちが感じたそのままの表現になっています。