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英語で学ぶ科学と実験講座
 物理学"String Vibration Observed through Oscilloscope"

日時

2013年12月15日(日)13:00〜16:00

場所

千葉大学教育学部棟(西千葉キャンパス)

講師

加藤徹也

講座内容

 弦、膜、棒など、大きさのある物体が振動するとき、持続する振動はいくつかの特定の振動数だけで起きます。物体が自然に持っているこの振動を固有振動とい います。外からかけた力によって強制的にくり返し揺すり続けると、小さな力でも大きな振幅になります。これがブランコの振動の原理であり、地震で建造物が 倒壊する原因になったりします。これを共振といいます。今回は発信器を用いて振動数をいろいろ変えながら、コイルに発生させた磁力でギターの弦を共振さ せ、振動のかたちを目で見ながら、時間に対する変化をグラフ表示する実験装置「オシロスコープ」で観察しました。

講座の様子

 講座の趣旨を日本語で紹介した後はすべて英語です。自己紹介、留学生による共振現象の説明、実験装置の組み立て、操作のしかたなど、受講生(中学生)には 英語だけでは理解が難しいこともあったようですが、画像や身振り手振り、それにひとりずつ付いた留学生TAが隣で細かな点をサポートしてくれたことで、実 験を成功させていました。留学生の説明の中で行われたばねのひもを使ったデモンストレーション実験やバイオリンの試奏は、受講生が休憩時間にも自主的に チャレンジするなど好評でした。
 実験では紙コップを簡易スピーカーにして、振動を音として聞き、振動数によって音の高さが変わることを体験しました。振動数を変えると音階のように音が 変わることに驚いた受講生もいました。これで発信器の操作に慣れた後は、弦の共振実験を行いました。弦の基本振動を探し、更に振動数を上げることにより2 倍の振動数で振動させると、弦の中央に「節」と呼ばれる振動のない箇所が出来ていることを観察しました。
 得意でない英語で、高度な実験器具を使い複雑な操作をしましたが、受講生は留学生と積極的にコミュニケーションを行い、時間も足りなくなりながらたくさんのことを精一杯学び取って、充実しているようでした。

受講生の感想

 ◇けっこうむずかしかったと思う。おしらせはこまかく書いてあってわかりやすかった。英語を書けて、読めて、話せるようにしたい。
◇予習プリントをもう少し早く出してくれると助かる。
◇実験をもう少し楽しむようにしたい。
◇英語をききもらさないように気をつけたい。
◇積極的に話すようにしたい。


(文章作成;加藤研究室TA)